【詳しく解説】シリカに毒性ってあるの?副作用や危険性はないの?
こんにちは。シリカ王子です。
今回は、



と心配しているあなたに、シリカの毒性や副作用、危険性についてなど、できるだけ分かりやすく説明しようと思います。
先に結論を言うと、
食事で摂るシリカに毒性や副作用は一切ありません。
水溶性シリカなら、植物性・鉱物性の由来で違いは一切ありません。
です。

目次
まずは「ケイ素」「シリカ」「水溶性シリカ」の違いについて知ろう!
「ケイ素」「シリカ」「水溶性シリカ」の違いが分かると、毒性の話がしっかり理解できます。
学生の頃、化学のお勉強で「元素記号」というのを習ったのを覚えていますか?
テスト前に「水平リーベぼくの船…」なんて語呂合わせで覚えた人も多いはずです。
そこに実は、ケイ素がいました。
このケイ素なんですが、昔にアメリカの地球科学者であるクラーク博士が分析した結果によると、地表近くに存在する元素の質量の割合では、なんと堂々の第2位にいます。
1位は圧倒的大差で酸素なんですが、なぜだか分かりますか?
それは、「地表付近にある物質はほとんどが酸化している」からなんです。
つまり、ケイ素もケイ素単体ではほとんど存在していなくて、ほとんどは酸素とくっついて、二酸化ケイ素(SiO2)になっています。
この二酸化ケイ素が通称「シリカ」って呼ばれています。
クラーク数の第1位と第2位がくっついてできたシリカは、大体土の60%を占めるので、シリカは地球を代表するミネラルといっても過言ではないですね。
土の中では60%と言いましたが、シリカの多くは岩石中に含まれていることが分かっています。
さて、このシリカ(SiO₂)なんですが、少しだけ水に溶けます。
飽和濃度に関してははっきりと分かっていないのですが、1Lのお水に溶ける量は、わずか50㎎~100㎎ぐらいです。
シリカは水に溶けると、こんな化学式になります。
SiO2 + 2H₂O → H₄SiO₄
「H₄SiO₄」は学術的には「オルトケイ酸(Ortho-silicic acid)」という名前がありますが、通称「水溶性シリカ」って呼ばれています。
シリカ水の中にあるのは、もちろんこのオルトケイ酸です。
シリカの健康効果について論文に登場するのは、このオルトケイ酸なんです。
簡単に言うと、「シリカは水に溶けないと健康効果がない」ってことですね!
このオルトケイ酸を、植物は有効活用し、人間を含む動物も大きな恩恵を受けています。
健康食品の分野では、消費者が理解しやすいように、オルトケイ酸の事を「シリカ」と表現する事が多々あります。
「ケイ素、シリカ、水溶性シリカの違い」についてまとめておきます。
・ケイ素は「Si」で、このままでは健康効果はない。
・ほとんどのケイ素は酸化して、二酸化ケイ素(通称:シリカ)「SiO₂」の状態になっている。
・二酸化ケイ素はちょっとだけ水に溶ける。それがオルトケイ酸(通称:水溶性シリカ)「H₄SiO₄」
・オルトケイ酸が、植物・動物の健康にとって、良い働きをする。
・消費者が分かるように、オルトケイ酸の事は「(水溶性)シリカ」と表現されることがほとんど。
シリカ(SiO₂)の毒性について
それではシリカの毒性について解説していきましょう。
シリカを「食べる」事については、厚生労働省の食品衛生法で「人の健康を損なうおそれがない」と認められています。摂取量についても上限は定められていません。
上限が定められていないという事は、大量摂取による副作用についても報告例がないという事を示します。
もちろん、「水溶性シリカ」もシリカが水に溶けた状態なので、全く問題ありません。
しかし、シリカを「食べる」ではなく「吸う」ことに関しては毒性がある事が確認されています。
毒性があると論文で報告されているのは、「シリカ」の粉塵(ふんじん)を長期間吸い込むことによっておこる肺の疾患です。
シリカは、主に岩石中に存在するので、鉱山作業者や石材業などの現場ではしっかりとした対策が必要とされています。
厚生労働省 職場のあんぜんサイト
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/14808-60-7.html
また、シリカは地球上にたくさんあるので、人間の長い歴史の中で、色々な用途で工業利用されています。
ガラス、シリコーンゴム、シリコーン油、トランジスタ、ダイオードなど、本当にたくさんの用途がありますが、もちろん元のシリカとは全く異なる物質で、人間のカラダには有害です。
植物性シリカ、鉱物性シリカに違いはある?
ここまでの話で、「水溶性シリカ」は動物・植物にとって必要なもので、毒性や副作用について全く問題がない事が分かりました。
それでは次に「植物性の水溶性シリカ」と「鉱物性の水溶性シリカ」の健康効果に違いがあるのかをお話します。
先に結果を言うと、「違いはない」です。
天然のシリカ水は、土の中にあるシリカが溶けこんだものなので「鉱物性の水溶性シリカ」と言えます。
それに対して、シリカのサプリメントなどで「植物性の水溶性シリカ」という言葉を目にすることがあります。
この記事の初めにお話しした水溶性シリカの化学式を思い出してください。
「H₄SiO₄」
正式にはオルトケイ酸という名前でした。
カラダに吸収されるオルトケイ酸は「H:水素」が4個、「Si:ケイ素」が1個、「O:酸素」が4個でできているだけで、植物性とか鉱物性は言葉のイメージが違うだけで一切関係がありません。
ですので、鉱物性・植物性問わず、水溶性シリカであれば、どちらを選んでも大丈夫です。
お手軽さ重視なら、錠剤タイプのシリカサプリ。
天然や美味しさにこだわるならシリカ水。
のような判断で選んでも良いかもしれません。
【まとめ】宣伝に惑わされず自分で商品を選んでみよう!
さて、今日はシリカの毒性について解説する上で、基礎的な「ケイ素」「シリカ」「水溶性シリカ」の違いからお話させて頂きました。
さらに「植物性の水溶性シリカ」と「鉱物性の水溶性シリカ」のお話も。
インターネット上では、シリカの商品を買ってもらうために、消費者を惑わすような宣伝文句がたくさんあります。
「安心安全の植物性シリカです!」
→ 植物性以外は安全ではないのかな?鉱物性も安全でしたよね!
「ウチのサプリは濃度が他の商品より100倍濃いです!」
→ 最終的にシリカが水に溶ける量は1Lあたり50㎎~100㎎ぐらいで、元の商品の濃度は関係ないですよね!
もう惑わされないですね!是非、自分に合った最高のシリカ水・シリカサプリを見つけ出してくださいね。
当ブログでは、「みんなで健康寿命100年を目指す!」をモットーにしており、健康的な食生活と運動習慣を推奨しています。ですので、どちらかというと、長期的な視点でサプリメントより天然のシリカ水の方をおススメしています。
(というか、シリカの摂取はシリカ水で十分なんです。)
シリカ水の選び方については、下記の記事で取り上げています。
「シリカの含有量」だけでなく「その他のミネラルバランス」「コスパ」などを加味してご紹介していますので、今から本気でシリカ生活始めようという方は、参考にしてみてくださいね。
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